<中1女子死亡>「いじめが自殺の一因」…世田谷の学校調査

<中1女子死亡>「いじめが自殺の一因」…世田谷の学校調査
毎日新聞 2013年2月23日(土)21時49分配信

 昨年12月、神奈川県座間市で、東京都町田市の中学1年の女子生徒(13)が特急電車に飛び込み自殺したとみられる問題で、女子生徒が通っていた世田谷区の私立中学校が23日、生徒への聞き取りをした調査結果を発表した。同級生から「きもい」「うざい」などの暴言があり、「いじめが自殺の一因だった」と認定した。

 ホームに残っていた女子生徒のノートには、複数の生徒の名前をあげて「今日されたことを言おうかな」などと、いじめを示唆する記述があった。同校は昨年12月9日、校長や教員による計11人の調査委員会を設置した。

 昨年7月ごろから、同級生による言葉のからかいが始まり、8月の夏季講習では、スカートをめくられたり追いかけられたりした。同11月には、「きもい」「うざい」などの暴言、携帯電話を取られ中身を見られる、勝手に別の生徒にメールを送られるなどと、エスカレート。死亡した昨年12月8日には、昼食中に「きもい」「うざい」などの暴言が約20分間あびせられた。遺書には「今日のことは生きる希望がなくなりました」と記されていた。学校は「からかいがエスカレートし、いじめとなった。当日の出来事が心を深く傷つけ、自殺という行動へ背中を押すことになったのではないか」としている。【大沢瑞季】

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