<体罰>竹刀で中1男子たたく 剣道部顧問の教諭 佐賀

<体罰>竹刀で中1男子たたく 剣道部顧問の教諭 佐賀
毎日新聞 2013年2月28日(木)16時4分配信

 佐賀県白石町教委は28日、町立有明中学校(北村喜久次校長)の剣道部で昨夏、顧問の男性体育科教諭(49)による1年生男子部員への体罰があったと発表した。生徒は右太ももなどに全治3〜5日の打撲を負い、保護者が県警白石署に被害届を出した。同署は傷害事件として捜査しており、県教委も顧問の処分を検討している。

 町教委によると、体罰があったのは昨年8月23日。体育館での部活動中、男子生徒の態度をとがめた顧問が控室で「しっかりせんか」などと言って、竹刀で頭や太ももを5、6回たたいたという。

 同29日に保護者らから校長に口頭で訴えがあり、体罰が発覚。顧問は9月4日に生徒の母親に謝罪した。しかし、当日の練習に参加していた1年生部員4人のうち、男子生徒を含む3人が「顧問が怖い」と言って学校を休んだり、教室へ入れない状態が2学期末まで続いた。

 体罰を受けた男子生徒は「急性ストレス反応」と診断され、たたかれた回数についても20回以上と話しており、顧問の主張と食い違っているという。同校は10月に顧問を厳重注意し、3週間の部活動指導停止とした。

 町教委の会見に同席した北村校長は「けがをさせるような指導だったことを考えると体罰と認識せざるを得ない。被害生徒には申し訳ない気持ちでいっぱい。指導の一つ一つを振り返る必要がある」と話した。【春田周平、田中韻】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする