堀越学園:授業料納付証明求める 高崎医専、未納は「転学意思なし」 /群馬
毎日新聞 2013年3月9日(土)13時0分配信
学校法人堀越学園(高崎市)が、運営する高崎医療技術福祉専門学校の学生・保護者に対し、過去の学納金受領書の写しを提出し、納付を証明するよう求める文書を郵送していることが8日、関係者への取材でわかった。授業の一部が行われていないことを認め、年間授業料を減免することも記されている。
文書は7日に変更登記が完了した福田星人理事長名の「緊急連絡」で、6日付。「授業料納付の資料を前任校長が持ち出したまま、返還されていない」と説明、12日までに過去の受領書の写しを送付、15日までに未納分を納付しない場合は「転学の意思がないと判断する」としている。
また、1年は25教科中6教科、2、3年は各22教科中3教科が全く開講されていないことを認め、年間授業料を1年は全額、2、3年は半額免除することが明記された。
さらに前橋地裁で、横領罪により懲役2年6月の判決(即日控訴)を受けた元理事長、堀越哲二被告名の「御詫(おわ)び」と「経緯」も添付されているという。
手紙を見た保護者の一人は「領収書を示せとか、金額を示さない請求なんて、世の中では通用しない。常識はずれの学園経営を象徴している」と話した。別の保護者も「経緯は、教育に携わる人が書いたものとは、とても思えない」と批判している。【増田勝彦】
3月9日朝刊