岡山県立大入試で不正採点?1人不合格に…と告発
読売新聞 2013年3月19日(火)16時41分配信
2011年2月に行われた岡山県立大(岡山県総社市)デザイン学部造形デザイン学科の一般入試で、2次試験の採点官が、受験生1人の点数を不正に下げて不合格にした、とする教員からの内部告発があり、大学が調査委員会を設けて調べていることがわかった。
大学側は19日記者会見し、「調査中だが、現段階では不正は認識していない」としている。
大学によると、内部告発は2次試験の採点者の1人からで、先月26日にあった。大学入試センター試験と、2次試験(デッサン実技)の合計点で合否を決める際、実技を採点した別の教員2人が、合格最低点を超えていた受験生1人について、センター試験の点数が極端に低いことを理由に、実技の点数を低く操作したとしている。告発者が反対したが、聞き入れられなかったという。告発者は「合格にすると、(大学の評価を示す)偏差値が下がる懸念があるため」と指摘している。また、12年2月の試験の際も、同様の操作が行われようとしたが、告発者の指摘で行われなかった、としている。
大学側は、「告発どおりの点数の受験生がいないなど、内容に複数の事実誤認があり、信ぴょう性に乏しい」としているが、今月4日、学生部長ら4人で調査委員会を設置。名前が挙がった教員計4人から事情を聞くなどしたが、いずれも不正を否定したという。