高3女子自殺巡り弁護士会勧告、学校いじめ否定

高3女子自殺巡り弁護士会勧告、学校いじめ否定
読売新聞 2013年3月25日(月)21時46分配信

 2010年6月に自殺した新潟県立高校3年の女子生徒(当時17歳)が校内でいじめを受けていたとして、新潟県弁護士会は25日、学校にいじめがあったことを認め、再発防止に努めるよう求める勧告書を出した。

 弁護士会によると、生徒の両親からの人権救済の申し立てを受け、11年8月から、同級生らへの聞き取り調査などを開始。生徒は1年生の夏頃から、同級生に身体的特徴について陰口を言われ、ノートに「生きるのに疲れた」などと書いていた。「臭いと言われている」などと友人に相談もしていたという。

 学校側は生徒の自殺後に実施した調査を基に、いじめの存在を否定している。これに対し勧告書は、「教員らの理解や認識が不十分だったことが、いじめ被害を防止できなかった一因だった可能性がある」と指摘。自殺との因果関係は判断しなかったが、学校側に、十分に検証し、結果を開示することなどを求めた。

 勧告を受け、校長は「いじめはなかったと考えている」と改めて主張する一方、「勧告書の内容を検討し、県教委と対応を考えたい」と話した。県教委高等学校教育課は「第三者を交えて検証する方向で検討したい」としている。

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