<過去問題流用>都立高校入試で国語の一部に大学入試問題
毎日新聞 2013年3月26日(火)19時49分配信
東京都教委は26日、2月に行われた都立国分寺高校(国分寺市)の入試で、国語の問題の一部が過去の大学入試問題からの流用だったと発表した。合否への影響はなかったとしているが、内規違反で問題を作った教員への処分を検討している。
都教委によると、国語では三つの長文問題が出され、小説は02年の大学入試センター試験、論説文は94年の山形大入試、古文は98年の徳島大入試と引用箇所が同じだった。さらに計7問は質問文や選択肢も各大学入試とほぼ一致していた。
流用は合格発表後に他校の教諭の指摘で発覚。問題作成には国分寺高の国語教諭3人が携わり、主担当の教諭は「スケジュールが間に合わなかったため」と釈明したという。都教委は平均点や得点分布に例年との大きな差はないため、公平性に問題はなかったと結論付けた。
都立高の入試は統一問題で行われるが、国分寺高など成績上位者が集まる15校は国語、英語、数学の3教科に限り難度を上げた独自問題を出している。【柳澤一男】