和水の中3自殺:第三者委設置を可決 いじめとの関連調査 /熊本
毎日新聞 2013年4月16日(火)15時30分配信
和水町立中学校の3年生の男子生徒(当時14歳)が昨年7月、自宅で自殺した問題で、いじめとの関連を調べるため遺族が求めていた第三者委員会設置のための条例案を15日、町議会が全会一致で可決した。町は委員の選任を進め、早ければ来月にも設置する方針。
町によると、第三者委員会は町長直属の付属機関で、委員は5人以内。遺族側は県内の弁護士2人、子供のいじめや虐待に関するNPO法人の関係者、熊本大教育学部の教授、元小学校長ら5人を推薦しており、町は遺族側と協議し選任するとしている。
代理人の羽田野節夫弁護士は「より一歩前に進んだ。早く調査を開始するためにも人選に入ってほしい」と話した。
自殺後に同校が実施したアンケートや遺族によると、男子生徒は石を投げられたり、インターネットで知り合った女性の名前で呼ばれるなどしていた。町教育長は議会で「いじめがあったのは事実」と発言したが、因果関係は否定している。【志村一也】
4月16日朝刊