国歌不斉唱の教職員に注意 今後も「歌うかどうか分からない」
産経新聞 2013年4月17日(水)14時28分配信
大阪府教委は16日、今年度の府立高の入学式で、教職員1人が国歌の起立斉唱を求めた職務命令に反し斉唱しなかったとして、校長が口頭で注意したと発表した。教職員は司会を担当しており、起立はしていた。
府教委によると、来賓の指摘で発覚。教職員は「歌っていません」と事実関係を認めた上で、今後の対応について「歌うかどうかわからない」と述べた。このため府教委は、今回も職務命令に従う意思がなかったと判断したという。
中原徹教育長は「民意で選ばれた府議会の条例に基づく職務命令に背くのは府民を愚弄している。猛省をお願いしたい」と話した。
府は平成23年6月、府内の公立学校の教職員に学校行事で国歌の起立斉唱を義務づける全国初の条例を制定。府教委が昨年1月、府立学校の全教職員に起立斉唱の職務命令を通達していた。