(朝鮮日報日本語版) 「訓戒」と称して少年暴行、養護施設指導員3人を逮捕
朝鮮日報日本語版 2013年4月16日(火)11時10分配信
楊州警察署は15日、京畿道楊州市のH養護施設で暮らす中学1年生の少年(12)を暴行した容疑で、同施設の生活指導員(社会福祉士2級)3人に対する拘束令状を裁判所に請求した。指導員たちは警察の取り調べに対し、少年が学校でクラスメートの金品を盗んだことを知らされ、戒めるためだったと供述している。
警察によると、指導員たちは今月3日午後7時半ごろ、同養護施設の裏山にこの少年を連れて行き、クヌギの木を抱きかかえさせると、モップの柄で5回たたいた。少年が地面に崩れ落ちると、倉庫からナイロンのひもを持ってきて体を木に縛りつけ、再びモップの柄や直径5センチの木の棒で尻や太ももを15回以上たたいた。続けて幅50センチ、深さ20センチほどの穴を掘って少年を寝かせると、頭だけを残して土をかぶせ、足で踏み固めた。3人はそのまま30分ほど少年を放置した後、土から引っ張り出して養護施設の横にある宗教施設に連れて行き、さらに木の棒で25回以上たたいたという。
指導員たちの暴行は、少年から話を聞いたおばが少年の父親に連絡したことで発覚した。警察は14日、父親から通報を受けて同養護施設に赴き、犯行を自白した指導員3人を緊急逮捕した。少年は母親がおらず、暮らしが貧しいため養護施設に預けられているという。
警察関係者は「少年は小柄で、指導員3人の暴行に無防備だったようだ。指導員たちは少年に暴行を加えた後、皮膚薬を塗ってやり、食事を取らせてから寝かせたと供述している」と語った。警察は、同施設のほかの子どもに対する暴行の有無などについても調べている。
この養護施設は、6・25戦争(朝鮮戦争)で親を亡くした孤児を受け入れる施設として開所し、60年以上の歴史を持つ。現在、未就学児から高校生まで40人余りが生活している。