体罰防止:徳島市教委、検討委設置 「教員に甘え」など指摘−−初会合 /徳島
毎日新聞 2013年4月23日(火)15時45分配信
徳島市教委は22日、県教委が12年度末に実施した体罰に関する実態調査で、市内の小中学校の体罰事案が発覚したことを受け、体罰防止に向けた検討委員会を設置し、初会合を開いた。委員会は年内に2回開く予定で、小中高校への提言案をまとめる。
県教委の調査では、昨年度、市内の小学校で3件、中学校で4件の体罰事案が判明。ある中学校では、男性教諭が、顧問を務めた部活動で部員を日常的に平手でたたく体罰を繰り返していたことなどが発覚した。
委員会は、保護者や弁護士、学校関係者ら12人で構成。この日は同市のふれあい健康館での初会合で、阪根健二・鳴門教育大大学院教授を委員長に選出し、体罰についての考えや意見を出し合った。
委員からは、体罰が無くならないことの背景として、「顧問が部活動を私物化している」「教員に甘えがある」などの指摘があった。その上で、体罰防止に向けて、「時間と手間はかかるが、体罰に頼らない指導法を身につける必要がある」「生徒の居場所を作ることが大事」などの意見が出された。【山本健太】
4月23日朝刊