赤穂の男児暴行動画:「学校は信頼失っている」 第三者委が2次提言 /兵庫
毎日新聞 2013年4月22日(月)12時37分配信
昨夏、赤穂市の小6男児への暴行動画がネット投稿された事件などで、同市教委が設置した第三者委の第2次提言が21日まとまり、「学校は保護者の信頼を失っている」とする趣旨で関連事件の検証内容が紹介された。
検証は、昨年10月の第1次(緊急)提言以降に発生した少なくとも2件(今年2月のいじめ、同3月の暴力)の関連事件(いずれも赤穂署)について。第2次提言の議論中に起きたことから注目されたとみられる。とりわけ、いじめでは「学校は、本人や保護者の訴えを十分に受け止めることができなかった」「学校は保護者からの信頼を失い、保護者が警察へ相談するに至った」などと、教育現場での事実上の不作為に厳しい目を向けた。
提言書はこの日、市教委の山本千代委員長に提出された。
山本委員長は毎日新聞の取材に「広く社会のみなさまと力を合わせ、子どもたちのために全力で取り組みます」と、決意を述べた。
第2次提言は、保護者・家庭の役割▽地域社会の役割▽学校力・教師力の向上、を柱にした内容。第三者委の浅野良一委員長(兵庫教育大大学院教授)は「今回は家庭の役割を重視しとりまとめた」とし、家庭は子ども教育の原点と記載した。
最終提言は今夏の予定。【高橋一隆】
〔播磨・姫路版〕
4月22日朝刊