体罰調査 604人処分、悪質ケースは免職 親に謝罪後もからかいや脅し

体罰調査 604人処分、悪質ケースは免職 親に謝罪後もからかいや脅し
産経新聞 2013年4月27日(土)7時55分配信

 今回の調査では、教員84人が免職などの懲戒処分を受け、520人が訓告や厳重注意処分、236人に処分が検討されていることが明らかになった。中には、指導を受けても体罰を繰り返す悪質なケースも報告された。

 ある小学校の教諭は、特別支援学校の男子児童に拳で頭部を圧迫するなどの体罰を繰り返し、校長から指導を受け、保護者に謝罪した後も、児童をからかう発言や脅かす行為を続けた。就学援助費などの支給手続きを怠ったことなども加味され、免職とされた。

 ある高校の教諭は体育準備室などで、男子生徒の身だしなみを指導中、顔面や頭を何度も殴るなどし、口内や頬を縫うけがを負わせた。過去にも類似行為で戒告処分を受けていたため4カ月の停職処分とされた。

 軽微な処分のケースでは、ある中学校の非常勤講師が放課後、生徒の行ったいたずらについての聞き取り中、生徒が暴言を吐いたことから、頬を平手でたたき、厳重注意処分。授業中に騒がしくなり、自分の指示に従わせるため、本で机をたたいたり、言うことを聞かなかったりした児童の頭を平手でたたいた小学校教諭も厳重注意とされた。

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