新潟で高3自殺「指導が原因」…遺族が調査要求
読売新聞 2013年5月2日(木)19時57分配信
新潟県南部で昨年7月、自宅で自殺した県立高校3年の男子生徒(当時17歳)の父親(50)が2日、記者会見を開き、「学校側の行き過ぎた指導が原因」として、県教育委員会に第三者調査委員会の設置を要求したことを明らかにした。
父親の説明では、生徒は昨年7月、ソーシャル・ネットワーキング・サービスで、生徒が所属する運動部の部員を批判。顧問は「何で直接言えないんだ」と叱り、全部員の前で謝らせ、批判した部員に謝罪のメールを送信させたという。
生徒は自室に「人の気持ちや考えを聞こうとしない」などと、抗議ともとれる内容の遺書を残していた。父親は「適正に指導をしていれば自殺しなかった」と訴えた。
高校側は、県教委に「生徒間でトラブルを起こして責任を感じたことも自殺の原因だった」と報告していた。県教委は「不適切な指導との認識はないが、調査委を設置して双方の考えを聞きたい」としている。