私学教諭17人が体罰 昨年度 県調査、部活動中6割

私学教諭17人が体罰 昨年度 県調査、部活動中6割
2013年5月18日 読売新聞

 県は17日、県内の私立学校で昨年度、全26校のうち8校の教諭17人が体罰を行っていたと発表した。中高生57人が素手で殴られるなどしたが、けがをした生徒はいないという。調査は、大阪市立桜宮高校の男子生徒が部活動の顧問から体罰を受けた後に自殺した問題を受け、文部科学省の要請で実施した。

 県人づくり文化課によると、体罰があったのは、中学校1校と高校7校。体罰をした教諭17人のうち8人が、自宅謹慎や出勤停止などの処分を受けたという。

 体罰の約6割が部活動中で、ある高校では、部室をきれいにしていないとして、生徒16人を平手でたたいた教諭もいた。この教諭は訓告などの処分を受けた。

 県は私立学校に対する調査や処分の権限はないが、体罰を把握した場合は県に報告するよう求めている。同課の西垣功朗課長は「体罰に公立、私立の区別はない。子どもの人権に関わる問題で、根絶に取り組む」と話している。

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