個人情報:元校長情報流出、4861人分に拡大 三豊市教委がすべて回収 /香川
毎日新聞 2013年5月22日(水)17時5分配信
元三豊市立小校長の男性(67)が現職時代に自宅へ持ち帰った書類を廃品回収に出し、個人情報が流出した問題で、市教委は21日、延べ4861人分の書類を回収したと発表した。市教委は4月15日に情報流出を「児童3人分」と発表しており、不十分な調査態勢のあり方も問われそうだ。
市教委によると、回収した書類は段ボール箱30箱分で、男性が1965〜05年に教頭や校長として勤務した市立小での児童の名簿や成績、PTA会員名簿など。
男性は退職後の11、12年、書類の処分に困って市内の廃品回収業者に処分を依頼した。しかし、書類は処分されずに市内の住民に買い取られていた。書類の内容に驚いた住民が、市議を通じて市教委へ連絡した。
ところが、市教委が流出した情報を「児童3人分」と発表後、住民からもっと流出しているとの連絡があり、市教委が調査するとともに住民と交渉を続けて、無償譲渡された。
市教委は「厳粛に受け止め、個人情報の取り扱いに万全を期し、市民の信頼回復に努めたい」と話している。【山中尚登】
5月22日朝刊