富士見の中3自殺:町教委が調査委設置へ いじめの有無含め検証 /長野
毎日新聞 2013年5月23日(木)16時4分配信
富士見町内の中学3年の男子生徒(14)が自殺をほのめかすメモ書きを残して17日に亡くなった問題で、同町教育委員会は22日、弁護士など外部有識者を交えた調査委員会の設置を決めた。いじめの有無を含め、学校で何があったのかを正確に検証するという。
小林洋文教育長=写真=が町役場で記者会見して明らかにした。冒頭、「教育長として大切な命を守ることができなかったことに責任を感じる」と陳謝。調査委設置については「遺族から、いじめの有無について調査してほしい旨の話が教委にあった」と説明し、「遺族の願いに沿うよう、できるだけの努力を尽くしたい」と述べた。規模や人選は検討中という。小林教育長は「結果はできるだけ早くお知らせしたい」と話した。
また、警察の捜査とは別に、学校では21日から、いじめの有無を含めた独自の調査を開始した。亡くなった生徒の交友関係などを中心に、教員2人が生徒から話を聴いているという。
学校では「予想以上に生徒の動揺が大きい」として、県と町のスクールカウンセラー計3人が生徒の心のケアにあたっている。【宮坂一則】
5月23日朝刊