(朝鮮日報日本語版) SAT問題流出:韓国の一部受験生、来月試験の受験資格はく奪
朝鮮日報日本語版 2013年5月27日(月)10時57分配信
韓国の語学スクールによる米国の大学進学適性試験(SAT)問題の事前流出疑惑を検察が捜査している中、6月のSAT受験を申し込んだ韓国の受験生のうち、一部の受験資格が取り消された。韓国で5月のSAT試験と6月のSAT科目別試験の生物が中止されたのに続き、一部の学生が受験できなくなったことから「韓国人受験生のブラックリストが存在するのでは」とのうわさも飛び交っている。
SATを主管する米国の非営利民間機関、カレッジボードは25日、韓国人受験生の一部に電子メールを送り「試験のセキュリティー上の問題から、あなたの6月の受験登録を取り消す」と通知した。また、登録が取り消された人は試験会場に入室できないため、会場に来ないよう通達した。カレッジボード側は、受験資格が取り消された学生の人数については公表していない。
SATの作成と成績処理を行うETS(教育試験サービス)コリアはこの措置について「試験の公平性を確保し、ほかの受験者たちを保護するため。試験を受けられなくなった人は少数と承知している」と説明した。メールを受け取った人は6月の試験を受験できなくなるだけで、次回以降の試験は受けられるという。
一方、ソウル市教育庁(教育委員会に相当)は、問題を流出した疑いのある語学スクールに対し、検察の捜査が終わるまで設立者名義と住所だけを変更して再登録することを禁じる方針だ。また、捜査を受けている語学スクール12校を対象に、27日から31日にかけて、教育庁による集中点検を実施する。