<岡山県立大>調査で「点不正なし」 告発者「納得できず」

<岡山県立大>調査で「点不正なし」 告発者「納得できず」
毎日新聞 2013年5月27日(月)21時9分配信

 岡山県立大(総社市)の2011年度入試で、「合格ラインに達した受験生の点数を教授2人が低く操作し不合格にした」との内部告発があったことについて、同県立大が設置した調査委員会は27日、「点数を低くする操作が行われたことはなかった」とする最終報告をまとめた。県立大は調査を終了した。

 点数操作が疑われたのは、同県立大デザイン学部造形デザイン学科の11年度入試。県立大は、学外の弁護士を含む4人で調査委を作り、4月から11年度入試の実技試験で、採点委員などを務めた十数人に聞き取り調査を実施。採点した教授らは成績操作を否定した。またデッサン作品に書き込まれた点数と、順位確定のためにパソコンに入力された点数の食い違いを調べたが、受験生全88人分はいずれも同じだった。

 告発者の代理人・水谷賢弁護士は記者会見を開き、「県立大は調査をやり尽くしていない。結果は信頼できず、納得できない」と話した。【石井尚、前本麻有】

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