富士見の中3自殺:「経緯、早急に」 生徒の母、会見で町調査委に注文 /長野
毎日新聞 2013年5月29日(水)11時29分配信
富士見町内の中学3年の男子生徒(14)が自殺をほのめかすメモ書きを残して亡くなった問題で、生徒の母親が28日、同町役場で記者会見し、町が設置した調査委員会について「根底から洗いざらい、本当にあったことが明るみに出てくる調査を望む」と注文した。母親は「自殺への経緯がどうだったのかを一番知りたい」「調査は早急にしてほしい。記憶の風化を心配しているし、焦っている」などと早い着手を求めた。
一方、町教委は同日、23日に設置した調査委員会の委員を公表した。当初より2人増え、7人となった。記者会見した小林洋文教育長は、第1回委員会はできるだけ早く開催▽非公開▽報告書がまとまった段階で内容を明らかにする−−などとし、「真相を全面的に明らかにしていきたい」と話した。【宮坂一則】
調査委員会委員は次の通り。
【弁護士3人】毛利正道(飯田高校生徒刺殺事件検証委員会委員長)北川和彦(県子どもの育ちを支えるしくみを考える会副委員長)三井智和(県弁護士会子どもの権利委員会)【医師2人】原田謙(児童精神科医、信大医学部付属病院子どものこころ診療部副部長)鷲塚伸介(精神科医、信大医学部精神医学講座准教授)【臨床心理士】工藤哲也(県臨床心理士会会長)【内部関係者】小林洋文(町教育長)(敬称略)
5月29日朝刊