事故:ゴールポスト倒れ 3年生下敷き、意識不明−−茂原樟陽高 /千葉
毎日新聞 2013年5月29日(水)11時27分配信
28日午後0時5分ごろ、茂原市上林の県立茂原樟陽高校(斉藤郁夫校長、生徒758人)のグラウンドで、サッカーゴールポストが倒れ、体育(サッカー)の授業中だった3年の男子生徒(17)が下敷きになった。生徒はドクターヘリで救急搬送されたが、あごの骨を折るなどして同午後9時現在、意識不明という。県警茂原署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、今後、学校関係者から管理状況などを聴取するとみられる。
記者会見した同校によると、4時限目の授業で生徒19人がサッカーの試合をしていたが、高さ約2・4メートル、幅約7・25メートル、奥行き約1・7メートルの鉄製のゴールポストが倒れてきた。救急が到着するまで下敷きになった男子生徒を40代の指導教諭らが心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)を使って救命措置をとったという。
サッカーゴールポストを巡っては、文部科学省が09年、「学校施設における事故防止の留意点」と題した報告書の中で「強風や児童生徒らの力により転倒しないように、杭(くい)などにより固定し、十分な重さと数の砂袋などで安定させたりする配慮が重要」などと指摘。同校でも通常は土のうで固定するが、最近は部活動のグラウンド使用のため、移動させることが多く、この日も固定していなかったという。また、校内でもゴールポストの老朽化や腐食を指摘する声が上がっていたという。
斉藤校長は「大変なことになり、申し訳ありません。定期的に安全点検し、不都合がある場合は改善していきたい」と陳謝した。【吉村建二、荻野公一】
5月29日朝刊