学校の管理問題 新潟市長が指摘 司書転売事件
産経新聞 2013年6月4日(火)7時55分配信
新潟市立小須戸中学校に勤務していた図書館司書による本の転売事件について、篠田昭市長は３日の定例会見で、「あってはならない大変残念なこと。校長は学校の運営に責任を持たないといけない。猛省してほしい」と述べ、図書館運用を司書任せにしていた学校側の管理態勢に問題があったとの認識を示した。
同市は学校図書室の利用促進に力を入れており、合併した地域の小中学校にも図書館司書を配置し、司書の採用も増やしてきた。こうした中で起きた事件だけに、篠田市長は「昨年の校長会で、司書を活用しないのは税金の無駄遣いなので積極的に活用してほしいと話したばかり。これをどう聞いたのか」と怒りをぶち上げた。
「大量採用の弊害」も指摘されることから、市長は「市教委がどう改善していくのか注視したい」と早期に再発防止策を取りまとめるよう注文を付けた。