<青石綿>大阪の府立高で新たに確認

<青石綿>大阪の府立高で新たに確認
毎日新聞 2013年6月10日(月)20時30分配信

 校舎改修時の昨年10〜11月に毒性の強いアスベスト「青石綿」が飛散した大阪府立金岡高校(堺市北区)で、新たに五つの破片から青石綿が確認されたと、府教委が10日、明らかにした。新年度以降に同校で見つかったアスベスト破片は青石綿6個、白石綿8個の合計14個となった。校舎改修後、工事業者が清掃したはずだが、全室と廊下を専門家の指導下で近く改めて清掃する。

 府教委によると、青石綿が新たに確認されたのは校長室付近の中庭に落ちていた3片(いずれも1.5センチ角)と、特別教室棟と危険物保管庫との隙間(すきま)にあった2片(最大長さ約4センチ、幅2センチ)。いずれも府教委職員が先月28日午後と今月1日に校内を精査して発見した。石綿測定業者が先月28日午前、別の箇所で青石綿1片を見つけたのが契機だった。

 府教委は1〜2日、全教室と屋外で空気を採取。専門家が通常より高い精度で鑑定したところ、2教室を含む3室で微量の青石綿を確認。念のため、この3室で空気の浄化と水ぶき掃除を実施した。

 今後、校内の全82室も清掃するほか、石綿の発見場所では飛散防止措置を検討する。

 児玉博文・金岡高校長は「なぜ、また起こってはいけないことが起こるのか。生徒たちを不安な気持ちにさせて申し訳ない」と話している。学校と保護者、府教委は今後、専門家を含む第三者の協議会を発足させ、問題を検討してもらう予定だ。【大島秀利】

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