教諭が女児と不適切メール
東奥日報 2013年6月6日(木)
教え子の女子児童と不適切なメールのやりとりをしたとして、県教委は5日、つがる市の小学校男性教諭(46)を減給6カ月(10分の1)の懲戒処分とした。処分は5月30日付。県教委はメールの内容について明らかにしていないが、つがる市教委によると、メールには性に関する質問や相談、返答が含まれていた。県教委によると教諭は「深く考えず、冗談のつもりだった」などと話しているという。
県教委、市教委などへの取材を総合すると、教諭は2012年10月ごろから、当時勤務していた学校の女児と部活動の練習方法をめぐって、携帯電話を使ったメールのやりとりを始めた。1日のやりとりは多いときには10回程度で、今年に入ると、性に関する質問や相談、返答のメールがやりとりされるようになった。
女児の複数の友人が2月、「先生と(女児が)変なメールを交わしている」などと校長に報告し発覚。校長が事実関係を確かめたところ、教諭は「不適切な行為だった」とやりとりを認め、女児のメールアドレスを削除した。校長は児童とメールのやりとりをしないよう、かねて教職員に対して指導してきたという。
校長は市教委に報告した上で、緊急の保護者集会を開催。教諭と女児との間で、不適切なメールのやりとりがあったことを報告したという。
県教委は今春、事実を把握してから、教諭や周辺に聞き取りしてきた。教諭は調べに対し「深く考えていなかった。だんだん友達感覚のようになっていった」などと語ったという。
県教委はこの日の定例会で、処分の概要のみを公表した。ただし詳細な部分については明らかにせず、事前に非公開の場で、各教育委員に説明する形を取った。概要のみの公表としたことについて、教職員課の伊藤明徳総括主幹は取材に対し「児童のプライバシーにも関わる問題。事細かに公表すれば児童の権利を害する恐れがあり、詳細は伏せた」と理由を説明した。