麻薬密輸で小学校教諭逮捕
新城市「信頼回復に努めたい」
東日新聞 2013/06/22
新城市東郷東小学校教諭の河合宣利容疑者(43)が、20日、麻薬取締法違反と薬事法違反の容疑で逮捕されたことを受け、新城市は21日、緊急の記者会見を開いた。和田守功教育長は「教育への信頼を損なう不祥事の発生は残念。教育の使命・責任を肝に銘じ、再発防止及び信頼回復に尽力したい」と謝罪し、深く頭を下げた。
市教委によると、20日朝7時に河合容疑者の自宅へ警察官が訪れ、本人立ち会いのもとで家宅捜索が行われ、PCと携帯電話を押収。新城警察署に連行された。
5月中旬に米国から注文し、5月末に関西空港へ届いた薬物の鑑定で、宛名である河合容疑者宅への捜査となり、インターネット履歴から取引が見つかった。
一宮市出身の河合容疑者は、1994年に安城市内の小学校で教諭となり、豊根村や新城市内の小学校を経て、豊川養護学校で指導。今年4月からは、東郷東小学校で児童7人の特別学級(通級教室)担任を務めていた。
発達障害者を支援する教育・医療機関との連携や関係者の相談窓口となる特別支援教育コーディネーター資格も持ち、マジメで明るく周囲の評価も高かった河合容疑者だが、薬物常習・依存の傾向もあり、県警では詳細を調査している。
赴任直後の4月中旬には、静岡県内で正面衝突の交通事故を起こし10日間ほど入院。市教委は今回の事件との関連性を否定している。
市教委と東郷東小学校では、21日夜に緊急保護者会を開催して事実報告と謝罪を行い、24日朝に全校児童へ説明。
不祥事の根絶に向けて、市内全校へあらためて服務規律の徹底と教職員指導を強く指導する。