柔道部の体罰でPTSD…男性教諭を暴行と傷害容疑で書類送検

柔道部の体罰でPTSD…男性教諭を暴行と傷害容疑で書類送検
産経新聞 2013年7月3日(水)19時14分配信

 大阪商業大学高校(大阪府東大阪市)の柔道部員だった元男子生徒(17)=奈良市=が、同部監督の男性教諭(26)から体罰を受けた問題で、大阪府警布施署は3日、口や鼻をふさいだり、顔面を平手打ちしたりする暴行を加えてけがなどを負わせたとして、暴行と傷害容疑で男性教諭を大阪地検に書類送検した。

 同署によると、男性教諭は「頑張らざるを得ない状況を作り出し、やる気を出させるためだった」と大筋で容疑を認めているという。

 送検容疑は平成23年6〜8月、隣接する大学の柔道場などで、寝技の練習と称して元男子生徒に馬乗りになり、柔道着のすそを丸めて口に詰める暴行を加えたうえ、約3時間にわたってアヒル歩きと呼ばれる腰を落とした状態での歩行行為をさせ、約1週間の膝関節炎や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを負わせたとしている。

 同署によると、元男子生徒は入学直後から柔道部の練習で、男性教諭から暴行を受けるようになり、PTSDと診断を受け、退学を余儀なくされたという。

 同校の阪口耕次教頭は「行きすぎた練習で、元男子生徒にはつらい思いをさせて申し訳なかった」と話している。

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