県立大4000万円未払い 修繕工事96件、ずさん処理 静岡

県立大4000万円未払い 修繕工事96件、ずさん処理 静岡
産経新聞 2013年7月2日(火)7時55分配信

 県立大(静岡市駿河区谷田、木苗直秀学長)は1日、同大で発注した平成21年度から24年度の修繕工事の代金約4千万円を業者に支払っていなかったことを明らかにした。

 同大によると、未払い金は県内の建設関係の3社に対するもので、大学と教職員住宅の修繕工事計96件の代金3904万8450円。うち1社については、21年度から24年度までに80件約3700万円が未払いとなっている。

 4月上旬に着任した同大総務部の担当職員が上司に未払い金があることを報告。まもなく1社から未払い金の支払いの求めがあったという。その後の調査で2社にも未払い金があることが判明。支払いを求めた業者は「以前にも督促した」としているが、担当職員は「直接、督促は受けていない」と否定している。

 同大で工事を発注した職員や予算管理の職員などから聞き取り調査を実施。職員らが施設の修繕を急いだため、見積もとらずにその都度発注し、支払い手続きも行わないなど、ずさんな事務処理を積み重ねていた実態が分かったという。

 同大では未払い金を速やかに支払う一方、関係職員を処分する方針。

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