いじめ・体罰への対応盛り込む…文部科学白書
読売新聞 2013年7月9日(火)11時41分配信
下村文部科学相は９日の閣議に２０１２年度版文部科学白書を報告した。
いじめ・体罰問題への対応や、政府の教育再生実行会議の提言などを詳しく紹介している。
今回の白書は、いじめや体罰問題をまとまった形で取り上げた。いじめを受けていた生徒が自殺した問題を受け、文科省が緊急にいじめの実態調査を行ったことや、犯罪にあたるいじめ行為があった場合、警察に相談・通報するよう学校に求めたことなどをまとめた。
体罰問題では、各都道府県教委に対し、懲戒と体罰の区別を示したことを報告。「いじめや体罰への対応を徹底し、一人でも多くの子供を救うことは緊急課題」と強調した。
閣議後、下村文科相は「いじめの加害者にも、被害者にも、傍観者にもさせないという姿勢を、文科省としても示していく」と話した。