(朝鮮日報日本語版) 「『従北の心臓』は名誉毀損」 全教組の仮処分申請認める
朝鮮日報日本語版 2013年7月5日(金)10時59分配信
全国教職員労働組合(全教組)と幹部(52)が、公教育再生保護者連合などの保守系団体を相手取り、虚偽の事実の掲示を禁止するよう求めた仮処分申請に対し、ソウル中央地裁民事50部(カン・ヒョンジュ裁判長)は4日、全教組について「従北(北朝鮮に追従する)の心臓」と表現した懸垂幕の掲示を禁止することを決定した。
保守系団体は、全教組の副委員長を務めた幹部などが、利敵団体を結成したとして起訴されたのを受け、今年3月から大法院(日本の最高裁判所に相当)の前で全教組を批判する集会を行ってきた。その際、保守系団体は「『従北の心臓』全教組(の所属教員)は『先生』ではなく『政治教育を行う労働者』だ」「子どもたちに反韓左傾化教育を行った罪」などと書いた懸垂幕を掲げた。これに対し全教組は、裁判所に仮処分を申請していた。
地裁は「『従北の心臓』という表現は禁じるが、ほかの文言については意見の表明にすぎず、名誉毀損(きそん)には当たらない」と説明した。その上で「韓国社会での従北派に対する非難や侮蔑の程度を考えると『従北の心臓』という表現は侮蔑的な人身攻撃と考えられる」と述べた。