わいせつ行為の前尾鷲市長、高裁でも有罪判決

わいせつ行為の前尾鷲市長、高裁でも有罪判決
読売新聞 2013年7月9日(火)14時18分配信

 愛知県春日井市で2010年7月、経営していた学習塾で女子高校生の体を触ったとして同県青少年保護育成条例違反(わいせつ行為)に問われた前三重県尾鷲市長で同市議の奥田尚佳被告(45)の控訴審で、名古屋高裁は9日、懲役6月、執行猶予3年とした1審・名古屋地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却する判決を言い渡した。

 柴田秀樹裁判長は「1審判決の証拠の評価に誤りはない」と述べた。奥田被告側は即日上告した。

 弁護側は「わいせつ行為は女子高校生の作り話で、1審判決には事実認定に誤りがある」と述べ、無罪を主張していた。しかし、判決は、女子高校生が被害について学校教諭やスクールカウンセラーに相談した内容と、証人尋問で証言した内容が一致すると指摘し、「女子高校生の証言は信用できる」と退けた。

 奥田被告は判決を受け、「非常に残念だ。裁判所はきちんと判断してほしい」と話した。奥田被告は08年3月、市長選で初当選したが、市議会から2度、不信任決議を可決されて失職し、09年7月の出直し市長選で落選。先月の市議選で当選した。

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