<中2自殺>検証委員に大河内さん 名古屋市が選任へ
毎日新聞 2013年7月18日(木)13時51分配信
名古屋市南区の市立中学2年の男子生徒(13)が「死ねと言われた」などのメモを残して自殺した問題で、市が真相究明のために設置する第三者の検証委員会の委員として、いじめによる自殺で次男を亡くした愛知県西尾市の大河内(おおこうち)祥晴(よしはる)さん(66)を選任する方針であることが分かった。
大河内さんは1994年、中学2年だった次男の清輝(きよてる)君(当時13歳)をいじめによる自殺で失った。その経験を基に講演などの活動を通じ、いじめ撲滅を訴えている。
市は大河内さんに委員就任を打診した。大河内さんは前向きな姿勢で、毎日新聞の取材に「子どもを急に失った遺族のご意向を大事にして、意義のある提言ができれば」と話している。
市は検証委の委員として大河内さんのほか、大学教授ら5人前後を週内に人選し、月内には初会合を開きたい考え。検証委は再発防止策なども検討する。【井上直樹】