<名古屋中2自殺>「死ね」見聞き21件 市教委調査

<名古屋中2自殺>「死ね」見聞き21件 市教委調査
毎日新聞 2013年7月16日(火)22時20分配信

 ◇「いじめがあった可能性は極めて高い」

 名古屋市南区の市立中2年の男子生徒(13)が「死ねと言われた」などのメモを残して自殺した問題で、市教委は16日、同校の全生徒(551人)に実施した無記名アンケートの結果を公表した。男子生徒が「死ね」と他の生徒に言われるのを自分で見聞きしたとする回答が21件あった。「自殺してみろと言われていた」などの答えもあり、市教委は「いじめがあった可能性は極めて高い」との認識を示した。

 男子生徒は10日にマンションから飛び降りた。アンケートは12日に実施し、欠席者を除く519人が回答した。

 男子生徒の日ごろのことについて「何か思い当たることがある」と回答したのは153人(29%)。うち「自分で見聞きした」とした101人分を集計したところ、いじめに関する言葉や行為が記されたもの(複数回答)が延べ50件あった。言葉では「死ね」のほか、「自殺してみろ」(5件)、「汚い」(3件)などがあった。行為では「ちょっかいをかけられる」「たたかれる」などが挙がったが、いずれも5件未満だった。

 また、クラスメート(35人中29人が回答)に限り、担任の女性教諭(31)に関する記述10件の全文を、個人名を伏せて公表した。担任が「人間そんな簡単に死ねるわけがない」などと言ったとする回答のほか、「(自殺を)あおっていない」とする生徒がいた。

 市教委は月内にも第三者による検証委員会を設置する方針。【井上直樹】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする