「スカート内盗撮」教室、職場でも犯罪です 京都府警、初の条例改正検討
産経新聞 2013年7月18日(木)14時55分配信
女性のスカート内を盗撮する事件が相次ぐ中、学校や職場などでの犯行も取り締まることができるよう京都府警は17日、府迷惑行為防止条例の改正に向け、府民対象のアンケートを始めた。現行条例では不特定多数が立ち入りできる場所しか取り締まれないのが理由。アンケートには自宅を規制対象に含めるべきかを問う項目もあり、適用範囲をどこまで広げるかについては議論を呼びそうだ。
府警によると、犯行場所を限定せずスカート内盗撮を禁止する条例が制定されれば全国初という。
平成22年の条例改正では、盗撮目的でカメラをスカートに差し出すことを禁止。すると摘発件数は増加し、24年は79件と盗撮が痴漢を初めて上回った。スマートフォンの「無音カメラアプリ」などの登場で簡単に盗撮できるようになったことが、背景にあるとみられる。
一方、現行条例は、取り締まりは不特定多数が立ち入りできる「公共の場所」や「公共の乗り物」に限られ、学校や職場でも取り締まることはできない。摘発しようとしても、刑罰の軽い軽犯罪法などを適用するしかなかった。
府内では昨年10月、が、授業中に教室内で複数の女子生徒のスカート内を盗撮していたことが判明したが、校内の盗撮では逮捕できなかった。
このため府警は、条例に新たに盗撮に特化した項目を設け、学校や職場や家などでも盗撮行為を禁止する方向で改正案作りを始めた。盗撮画像をネットなどで公開することも規制の対象に含める方針だ。
アンケートでは、スカート内盗撮について「学校や職場、タクシーなどでの盗撮を規制すべきか」「自宅での盗撮を規制すべきか」といった8項目について意見を募っている。