北里大、文科省研究事業でも不正…理事長ら処分
読売新聞 2013年7月26日(金)20時32分配信
北里大の元医学部教授が厚生労働省の補助金を不正受給していた問題で、同大を運営する北里研究所は26日、記者会見し、文部科学省の2件の研究事業でも不正があったとして、総額約8800万円の返還を決めたと発表した。
一連の不祥事を受け、藤井清孝理事長ら9人を減給3か月、問題の研究事業で代表者を務めた常任理事を解任とする処分も発表した。
問題の事業は、2007〜10年度にかけて行われた2事業で、補助金総額は約2億5000万円。今年4月から外部の弁護士らによる第三者委員会を設置して調査した結果、いずれの事業でも、元教授自身が理事長を務めるNPOを介して他の業者に業務を委託するなど、不透明な取引を確認。架空請求や水増し請求、必要経費に当たらないタクシー代の支出といった不正が見つかった。