<柔道事故>元指導員、無罪を主張 児童に技かけ重傷…長野

<柔道事故>元指導員、無罪を主張 児童に技かけ重傷…長野
毎日新聞 2013年8月1日(木)19時47分配信

 長野県松本市の柔道教室で2008年、当時小学6年の沢田武蔵さん(16)=同市=に投げ技をかけ、重傷を負わせたとして業務上過失傷害罪で強制起訴された元指導員、小島武鎮(たけしげ)被告(40)の初公判が1日、長野地裁(深見玲子裁判長)であった。小島被告は「なぜこうなったか分からない」と無罪を主張した。

 起訴状によると、小島被告は08年5月27日、指導中、沢田さんに片襟体落としと呼ばれる技をかけ、急性硬膜下血腫の傷害を負わせ、重い意識障害に陥らせたとしている。

 事故の予見可能性が最大の争点で、検察官役の指定弁護士は「力加減せずに投げれば重大な傷害を負わせることを予見できた」と主張。弁護側は「被害者は頭を打っていない。頭を打たずに急性硬膜下血腫が生じることは当時知られていなかった」と反論した。【巽賢司】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする