がん患者情報629人分盗難 阪大特任助教 無断で学外持ち出し

がん患者情報629人分盗難 阪大特任助教 無断で学外持ち出し
産経新聞 2013年8月2日(金)15時15分配信

 大阪大は2日、大学院医学系研究科の特任助教が車上荒らしに遭い、大腸がん患者629人分の個人情報が入ったノートパソコンと外付けハードディスクが盗まれた、と発表した。個人情報は名前や生年月日のほか、病歴や手術の所見などで、阪大は現時点で情報が漏れた形跡はないとしている。

 阪大によると、個人情報は平成17年1月〜21年12月に阪大付属病院(大阪府吹田市)を受診した患者のデータ。個人情報の学外持ち出しには許可が必要だが、特任助教は無断で持ち出していた。

 パソコンなどはパスワードによってロックされているという。

 阪大によると、特任助教は7月30日午後8時ごろ、ゴルフレッスンのため兵庫県西宮市内のゴルフ練習場の駐車場に乗用車を駐車。約1時間後に車上荒らしを知らせる場内放送があり、助手席側の窓ガラスが割られ、パソコンなどが入ったかばんがなくなっていたという。

 阪大は患者全員に謝罪する方針。金田安史(やすふみ)医学系研究科長は「患者さまに深くおわび申し上げる。事態を真摯(しんし)に受け止め、再発防止を講じる」としている。

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