湯河原中2自殺、第三者委が初会合/神奈川

湯河原中2自殺、第三者委が初会合/神奈川
カナロコ by 神奈川新聞 2013年8月10日(土)23時30分配信

 湯河原町立湯河原中学校2年の男子生徒(13)が4月に自殺した問題で、男子生徒が受けていたいじめとの因果関係を調査する第三者委員会の初会合が10日、町教育センターで開かれた。委員長に選出された臨床心理士の小林正稔県立保健福祉大教授は「悲しい出来事を検証し、二度と起きないように調査を進めたい」などと述べた。

 会合は非公開で行われ、副委員長には諸岡紀夫元県立高校長が選ばれた。町教育委員会によると、今後の審議の進め方や同教委がまとめた調査報告書を踏まえた調査課題などについて協議された。

 また、委員からの要望を受け、生徒らに対して実施したアンケート結果も提示された。委員からは「男子生徒や加害生徒の生い立ち、家庭環境についても知りたい」「担任や部活動の顧問に話を聞く必要が出る可能性もある」といった発言があったという。

 篠原通夫教育長は終了後、「第三者的な視点で検証していただき、町教育委員会としても対応していきたい」などと述べた。今後10回前後開催し、年内をめどに答申する予定。

 男子生徒は4月10日午後、自宅で首をつって自殺した。町教委による生徒らへの聞き取りやアンケートの結果、頭や頬を手でたたくといった暴力行為や、物を隠すなどの嫌がらせがあったことが判明。町教委は「日常的ないじめが自殺に関係した可能性がある」との見解を示している。

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