部活動で頭部の大けが、年500件 要治療は26万件
朝日新聞デジタル 2013年8月21日(水)9時30分配信
【武田耕太】中学、高校の部活動中に、治療が必要なけがが年間26万件起きていることが、日本体育協会の研究班(班長=福林徹・早稲田大教授)の調査でわかった。骨折は7万5千件あり、治療費が月10万円以上かかった頭や首の重いけがも約500件あった。命にかかわる深刻なけがも少なくないことから、研究班は予防指針作りに乗り出した。
研究班は、整形外科医、スポーツ医学の専門家ら12人がメンバー。2009〜11年度の3年間、学校で起きたけがや病気の医療費給付をする日本スポーツ振興センターに届け出のあったけがを調べた。サッカー、野球、バレーボール、バスケットボール、ラグビー、テニス、剣道、柔道、体操(新体操を含む)、水泳、陸上競技の11競技で分析した。
この結果、年間に骨折は7万5千件、捻挫や打撲症などはそれぞれ6万6千件ほど発生していた。