「前教育長の退職金返納を」=自殺生徒の父、市教委に要望―大津いじめ
時事通信 2013年8月23日(金)16時34分配信
大津市で2011年10月、いじめを受けていた中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、生徒の父親(48)が23日、同市教育委員会の富田真教育長らと面会した。父親は市教委に対し、「家庭問題が自殺の原因」と述べた沢村憲次前教育長に退職金を返納させるよう求めた。
市教委は同日、父親が提出した質問書に回答。いじめと自殺の因果関係について、富田教育長は「家庭や個人に関する断片的な情報に寄りかかり、適切な判断を行うことができなかった」と改めて謝罪した。
父親は「(沢村氏から)謝罪の言葉を直接受けていないし、なぜ家庭問題を自殺の原因としたのか説明を受けていない。遺族の社会的評価を低下させた責任も取っていない」と指摘。公務員の信用を失墜させたとして、沢村氏に退職金を返納させるよう申し入れた。