6人に1人「いじめと感じた」 福知山市小中学校アンケート
両丹日日新聞 2013年8月30日(金)16時16分配信
福知山市教委は29日、市民会館で市立幼稚園と小中学校の校長園長会議を開き、市内全小中学校で7月に実施した「いじめアンケート調査」の結果を報告した。いじめと感じた人数は全体で1千人を超えたが、大半が解決済み。中学校では、重大な事態に至る恐れのある事案が1件あったが、これも解決しているという。
アンケートは、府教委の「13年度いじめ調査実施要項」に基づき、4月8日から調査日までを対象期間とし、7月8日から同月18日にかけ各学校で実施した。
調査数6654人中、いじめと感じた人数は1007人となったが、このうち989人は「解決」としている。市教委では「いじめを許さない考えが、少しずつ浸透してきた結果ではないか」と分析している。
また、今回からは3段階に分類して集計。第1段階のいやな思いをしたものすべてでは、「冷やかしやからかい、悪口などを言われる」が548件で最も多く、次いで「遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」が316件あった。
第2段階の「組織的・継続的に指導や経過観察の必要があるもの」の認知人数は、小学校11人、中学校59人の計70人。このうち中学生の5人が、わだかまりを感じるなど、未解決となっており、引き続き丁寧な対応をしていくという。
第3段階の「重大な事態に至る恐れがあるもの」は、中学校で1人いた。約5カ月間にわたり、複数の生徒から暴力と金銭の強要を繰り返しされた−というもので、学校と加害、被害の生徒、保護者の間で、事実確認と指導を丁寧に行い、現在は解決しているという。
市教委では、今後も各学校の状況把握を行い、組織的な対応をしていく。これとともに、いじめ根絶対策事業や各学校での取り組みを、さらに充実させていくことにしている。