いじめ過去最多574件 24年度の広島市立小・中・高
産経新聞 2013年9月5日(木)7時55分配信
広島市の市立小・中学校、高校が平成24年度に把握したいじめは574件で、前年度比2・6倍にのぼったことが市教委のまとめで分かった。新調査が開始された18年度以降、最多で、市教委は大津市のいじめ自殺事件などで社会的関心が高まり、報告件数が増加したためとしている。
内訳は小学校270件(前年度101件)▽中学校291件(同113件)▽高校13件(同3件)。学年別では、中学1、2年でのいじめがいずれも百件を超えた。
内容別(複数回答)では「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最も多く409件。次いで「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、けられたりする」162件▽「仲間はずれ、集団による無視をされる」133件▽「嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをさせたり、させられたりする」54件の順。「金品をたかられる」も13件あった。
把握したいじめのうち75・1%の431件は現在、解消しているが「一定の解消が図られたが、継続支援中」(112件)や「解消に向けて取組中」(17件)、「他校への転学、退学など」(14件)もあった。
市教委は「教員がきめ細かな観察を行い、保護者や地域との連携を深めることで早期発見に努め、防止したい」としている。