小学校徴収金着服疑い、事務職員を懲戒免職 尾花沢・総額は440万円
山形新聞 2013年9月13日(金)7時15分配信
尾花沢市の小学校に勤務する30代女性事務職員が学校徴収金を着服していた問題で県教育委員会は12日、女性職員を懲戒免職処分とした。尾花沢署は業務上横領の疑いで捜査している。私的流用の総額は440万円に上り、過去の勤務校で私的流用を繰り返していたことも明らかになった。
県教委教職員室などによると、2010年度から12年度にかけて、当時勤務していた小学校で保護者から集めたPTA会費や給食費、卒業積立金などの学校徴収金から23万円を着服し、私的に流用した。本人や関係者の証言などから、総額は約440万円に上るという。通帳を解約したり、出納状況をまとめた一覧表を偽造するなどして隠蔽(いんぺい)を図った。女性職員は「借金返済や生活費に充てた」などと話しており、既に全額弁済している。
このほか、00年度、03年度の勤務校でも社会保険料や親睦会経費など計約25万円を着服していた。この事実を学校は把握していたが、市教委などへの報告はなかったという。
県教委は同日、管理監督責任を問い、11、12年度に女性職員の上司だった50代男性教頭を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。会計の点検が不十分だったことに加え、別の職員から「給食費の会計が合わない」との指摘を受けたにもかかわらず、適切な対応を怠った。10年度に上司だった50代男性校長は戒告処分とした。