【ブラジル】USPレステに罰金 土壌汚染で教員はスト突入
サンパウロ新聞 2013年9月13日(金)23時37分配信
サンパウロ総合大学(USP)レステ・キャンパスが土壌汚染防止と浄化に関する11項目の条件を満たさなかったため、環境浄化技術公社から罰金処分を受け、教授のストライキにまで発展した。10〜12日付の地元紙(電子版)が報じた。
チエテ川流域に位置する同キャンパスは可燃性のメタンガスで汚染されていたが、校舎内にはガス排出用の設備などが設置されていなかった。また、環境浄化技術公社による検査で土壌汚染度が標準値を上回ったため今月6日に立入禁止となり、「人体の健康に危険を及ぼす汚染物質が含まれている」と書かれた看板が立てられた。しかしこの看板が物議を醸し、10日から生徒らが抗議を始めると教授たちによるストライキにまでに発展した。このほか、2011年に中央広場で出所不明の汚染土壌が確認されていたことを受け、11日には同大学のジョルジ・ボウエリ・フィーリョ理事が解任された。
問題の看板は11日に撤去されたが、USP側はこの看板の設置は環境浄化技術公社が一方的に行ったものだと主張している。しかし、同公社はこれを否定している。USPレステは昨年11月に運営を許可する環境ライセンスを受けていたが、ボウエリ理事は「いきなり看板を立てられたかと思えば、今度は罰金を科せられた」と驚きを隠せない様子だった。