いじめ調査結果に疑問続出(長崎市)

いじめ調査結果に疑問続出
長崎新聞 2013年9月17日(火)9時50分配信

 長崎市立小6年の女子児童=当時(11)=がいじめなどを理由に自殺したとされる問題で、児童が通っていた学校は16日夜、同級生らへの聞き取り調査の結果に関する保護者説明会を開いた。いじめ2件を確認したとする市教委の報告に対し保護者からは「ほかにもあったのではないか」と疑問の声が続出。説明会は約4時間に及んだ。

 児童は7月に自宅で自殺を図り、その後に亡くなった。市教委は8月末までに同級生や教諭ら合わせて約50人に事情を聴き、靴を隠されたことと、修学旅行の班決めでのトラブルをいじめと判断。友人関係や課外クラブの運営も心の負担になったとみている。

 説明会は非公開。市教委や出席者によると、全員で黙とうした後、市教委と学校の担当者が調査結果を説明した。これに対し複数の保護者が具体事例を挙げて2件以外のいじめの存在をただしたが、市教委は「確認できたことしか答えられない。(調査結果をさらに検証する)第三者委員会に報告する」と繰り返したという。

 終了後、保護者は一様に疲れた表情で会場を後にした。6年生の母親は「聞き取り調査が不十分」と納得いかない様子で語り、5年生の父親は「2件のいじめだけで自ら命を絶つのだろうか」と首をかしげた。

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