杏林大医学部講師を逮捕=薬物使用? 女性に暴行容疑―神奈川県警
時事通信 2013年10月3日(木)15時39分配信
意識がもうろうとした女性を暴行したとして、神奈川県警逗子署は3日、準強姦(ごうかん)の疑いで=東京都品川区上大崎=を逮捕した。容疑を否認しているという。
逮捕容疑は7月中旬ごろ、同県逗子市のマンション室内で、意識がもうろうとした20代の会社員女性を暴行した疑い。
逗子署によると、上村容疑者は同市の海岸で3人組の女性に声を掛け、マンションに誘った。3人は食事と酒の提供を受けた後、いずれも強い眠気に襲われ、うち1人が「意識はあったが、体が思うように動かず抵抗できなかった」と暴行被害を同署に届けた。他の2人は室内で寝ていたといい、同署は被害がないか調べている。
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杏林大医学部講師 薬入りワイン?で強姦
日刊スポーツ 2013年10月4日10時5分
大学の医学部講師が女性3人へのハレンチ行為で捕まった。神奈川県警逗子署は3日、20代の女性に酒を飲ませて乱暴したとして準強姦(ごうかん)の疑いで、杏林大医学部講師の上村隆元(うえむら・たかもと)容疑者(52=東京都品川区上大崎)を逮捕した。逮捕容疑は今年7月中旬ごろ、神奈川県逗子市で海水浴に来ていた県内に住む女性3人組に声を掛け、同市内マンションへ誘って1人に乱暴した疑い。ほかの2人も被害に遭ったとみられ、同署は容疑を追及する方針。
医学部の男性講師が、ビーチでナンパした揚げ句、犯罪行為に手を染めた。
神奈川県警逗子署によると、上村容疑者は7月、逗子海岸に来ていた県内に住む女性3人組に声を掛けてナンパ。「食事でもどうですか」と言葉巧みに誘い、容疑者が使っていた逗子市内のマンションに連れ込んだ。
女性3人はワインなどを飲み、容疑者が用意した食事を取った後、「強い眠気に襲われて、意識がもうろうとなった」という。その後、上村容疑者に抵抗できない状況で、乱暴されたとみられる。3人は容疑者と初対面だったが、3人一緒だったこともあり油断してしまったという。捜査関係者によると、上村容疑者は「人のいいおじさん」を装っていたという。上村容疑者は容疑について「知らない。覚えていない」と否認している。
被害女性1人が7月中に逗子署に届けて発覚した。女性は「(ワインは)酔うほどの量は飲まなかった。かすかに意識はあったが、手足が動かなかった」とも話していることから、同署は上村容疑者が何らかの薬物を使用した可能性もあるとみて、慎重に調べている。ほかの2人も同様な被害が遭ったとみられ、容疑を固めていく方針だという。
上村容疑者は、山形大医学部出身。2004年4月から杏林大医学部で講師を務めている。専門の公衆衛生学で博士号を持つ。医師免許はあるが、現在は臨床医ではない。年間18講座を受け持ち、逮捕直前まで大学に勤務していた。杏林大広報は「薬品などは厳しく管理しているので許可なく持ち出せない」としている。同大の跡見裕学長は「(容疑者には)これまでセクハラなどの事案はなかった。事実であれば教員としてあるまじき行為。捜査結果を待って厳正に対処する」とのコメントを出した。
上村容疑者は昨年10月、iPS細胞の臨床応用をしたと虚偽の発表をした森口尚史氏の論文に「共著として勝手に名前を使われた」と取材に答えていた。“お騒がせおじさん”に名誉を傷つけられたと怒っていたが、今度は自ら女性の名誉をおとしめる行為で断罪されそうだ。【斎藤暢也】
◆準強姦(ごうかん)罪 女性の心神喪失や抵抗ができないことに乗じ、強姦する罪。睡眠状態、または酒、薬物で昏睡(こんすい)状態にある女性、知的障害や性的知識の乏しい女性をだまして性交する場合などに適用。脅迫や暴行により相手の抵抗力を奪う強姦罪と罪の重さは同じで3年以上の有期懲役。最近ではアテネ、北京両五輪の柔道金メダリスト内柴正人被告が今年2月、泥酔していた教え子の大学女子柔道部員に乱暴したとして、準強姦罪で懲役5年の実刑判決を受けた(控訴中)。
◆杏林大学医学部 1970年(昭45)4月に設立され、付属病院も開設。75年に付属看護学校、76年には大学院医学研究科を設置。東京都三鷹市にキャンパスがあり、入院ベッド1000床を超える付属病院と基礎研究棟、臨床研究棟、講義棟を持つ。今年5月1日現在の学生数は660人、大学院医学研究科は71人。教員数は教授、准教授、講師などの専任が398人。