元教授が退職金全額返還 府立医大問題 学長、病院長を処分

元教授が退職金全額返還 府立医大問題 学長、病院長を処分
京都新聞 2013年10月12日(土)9時29分配信

 京都府立医科大などにおける血圧降下剤の臨床試験データ操作問題で、府公立大学法人は11日、府立医大の吉川敏一学長を訓告、付属病院の福居顯二病院長を文書注意の処分にした、と発表した。論文のデータ捏造(ねつぞう)が認定された松原弘明元教授=2月末、自主退職=が、法人の要請に応じて退職金を全額返還したことも明らかにした。
 法人は、臨床試験問題に関して吉川学長と福居病院長に「大学と臨床現場の現在の責任者であり、社会に大きな影響を与えた結果責任がある」と指摘した。松原元教授は臨床試験の責任者を務めていたが、「論文捏造問題で退職金を全額返還させる重い措置を取っている」として処分対象外とした。
 また、松原元教授は退職金の返還について「教室の主宰者として監督責任を果たせず、医療界や患者に大きな不審を与える結果を招いたことを率直に認め、おわびの気持ちを自主返納で表した」と代理人を通してコメントした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする