砺波の重傷事故で講師逮捕…自動車運転過失傷害容疑

砺波の重傷事故で講師逮捕…自動車運転過失傷害容疑
2013年10月26日 読売新聞

 砺波市の県道で24日午後、近くの農業亀岡寛さん(62)が倒れているのが見つかった事件で、砺波署は25日、亀岡さんを車ではねたとして、同市宮村、県立支援学校の非常勤講師今井智英容疑者(27)を自動車運転過失傷害の疑いで逮捕した。今井容疑者は無免許だったといい、道交法違反(無免許運転、ひき逃げ)でも調べる。

 発表によると、今井容疑者は24日午後4時35分頃、乗用車を運転中に同市太郎丸の県道交差点を右折する際、横断歩道を渡っていた亀岡さんをはね、重傷を負わせた疑い。砺波署などによると、約2時間後、同署員が現場から約100メートル離れたアパート駐車場で前部が壊れた今井容疑者の車を発見。戻ってきた今井容疑者に事情を聞いたところ「無免許運転で怖くなって逃げた」と話したという。

 今井容疑者は事故後に119番した後、救急隊員が来るまで現場にいたが、警察官に事故を申告せずに立ち去っていた。今井容疑者は過去の違反で免許が失効していた。車は家族名義だった。同署はひき逃げに該当するかどうかを含めて、捜査している。

 県教委によると、今井容疑者は今年4月から、となみ総合支援学校(南砺市)、高岡支援学校(高岡市)で非常勤の講師や寄宿舎指導員として勤務していた。勤務態度は真面目だったという。今井容疑者は普段、両校には列車や自転車などで通勤。採用時の履歴書には運転免許を取得していると記載していたという。

 石黒雄一・県教職員課長は記者会見で「教育に対する県民の信頼を大きく損ねることで遺憾。事実関係の確認を速やかに行い、厳正な対処を行う」と謝罪した。

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