兵庫の高2遺族「いじめで自殺」提訴へ 同級生から「ムシ」

兵庫の高2遺族「いじめで自殺」提訴へ 同級生から「ムシ」
産経新聞 2013年11月26日(火)10時55分配信

 兵庫県川西市の自宅で昨年9月に自殺した県立高校2年の男子生徒=当時(17)=の両親が、いじめが原因として、当時の同級生3人と担任らに計約8800万円の損害賠償を求め、神戸地裁に提訴することが25日、分かった。12月4日にも提訴する。

 父親は「いじめを見過ごした学校の管理責任を追及していきたい」と話している。

 訴状などによると、男子生徒は昨年4月以降、同級生から「ムシ」と呼ばれ、ガの死骸をいすの上に置かれたり、紙の上に載せた虫を口元に差し出され「仲間やろ、食べろや」などと言われたりするいじめを受け、同年9月2日に自殺した。高校は、ほかの生徒からいじめの情報を得ていたが、適切な対応を取らなかったとしている。

 今年5月、兵庫県教育委員会が設置した第三者委員会は、いじめがあったことは認定したが自殺との因果関係は否定、県警は同級生3人を侮辱容疑で書類送検した。現在、神戸家裁で少年審判が続いている。

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