<朝鮮学校>高校授業料無償化の指定外で提訴 地裁小倉支部

<朝鮮学校>高校授業料無償化の指定外で提訴 地裁小倉支部
毎日新聞 2013年12月19日(木)18時20分配信

 朝鮮学校が高校授業料無償化の指定外となったことで精神的苦痛を受けたとして、九州朝鮮中高級学校高級部(北九州市八幡西区)の在校生と卒業生の計67人が19日、国に計737万円の慰謝料などを求める訴訟を福岡地裁小倉支部に起こした。弁護団によると、同様の訴訟は大阪、名古屋、広島に次いで4例目。今後、東京でも予定している。

 訴状によると、高校の授業料無償化は当時の民主党政権が10年4月に導入。九州朝鮮中高級学校は同年11月に無償化対象の指定を申請した。しかし、同月の北朝鮮による韓国砲撃で審査は中断。自民党政権に移行後は「日本人の拉致問題が進展しておらず、国民の理解が得られない」などとして対象外となり、就学支援金は不支給となった。

 弁護団は「北朝鮮との外交問題は生徒とは全く関係がない。外国人学校で朝鮮学校だけ指定を受けられないのは差別」などと訴え、法の下の平等に反していると主張している。【鈴木一生】

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