高校駅伝の強豪、西脇工監督が体罰 大会には出場
神戸新聞NEXT 2013年12月22日(日)11時47分配信
駅伝の強豪校として知られる兵庫県立西脇工業高校(西脇市)の男子陸上部監督を務める男性教諭(50)が昨年9月、部員の男子生徒(16)の頭をたたくなどの体罰をしたことが22日、同校などへの取材で分かった。学校側は今年6月に体罰を把握したが、県教育委員会への報告を怠っていた。県教委は男性教諭の処分を検討する。
同校によると、男性教諭は昨年9月中旬、奈良市で行われた陸上大会で、当時1年だった男子生徒の成績が振るわなかったため、頭などを複数回たたいたという。生徒にけがはなかったが、今年6月ごろ退部した。
一方、学校側は6月、保護者の訴えなどで体罰を把握したという。教諭も認めたが県教委には報告せず、生徒や保護者に謝罪もしなかった。
今月中旬、県教委に情報提供があり発覚。教諭は別の日にもこの生徒に体罰をしたという情報もあり、県教委が調べる。
同校男子陸上部は、全国高校駅伝で史上最多の優勝8回を誇る名門。教諭はコーチを経て2009年監督に就任した。学校は教諭を自宅待機としたが、男子陸上部は22日、京都市で行われた全国大会に予定通り出場した。
教諭は「自分の指導方針と異なることをした。責任を感じている」と話しているという。