中学野球部男性顧問、生徒に体罰 さいたま市教委が減給処分

中学野球部男性顧問、生徒に体罰 さいたま市教委が減給処分
埼玉新聞 2013年12月26日(木)22時15分配信

 さいたま市教育委員会は26日、桜区の市立中学校野球部顧問の体育科男性教諭(36)が部員の男子生徒(2年)に体罰を加え、頭や首にけがを負わせたとして、減給10分の1、3カ月の懲戒処分にした。

 市教委によると、10月4日午後1時25分ごろ、男性教諭が野球部の昼休みのトレーニングについて男子部員に聞いたところ、返事があいまいだとして「やる気があるのか」などと怒鳴りながら男子部員の胸ぐらをつかんで揺さぶり、頬を手のひらで5回たたくなどの暴力を振るった。生徒は防火扉に頭を打ち付け、頭部4カ所に皮下出血とめまい、首の痛みといった症状がみられたが、病院でのエックス線、CT検査では異常がなかったという。

 男性教諭は「部員への期待が高く、感情が抑えられなかった。大変申し訳なく後悔している」と反省しているという。市教委は「学校教育への信頼を大きく失墜させる行為で、被害生徒、保護者や市民に深くおわびする。二度とこうした事故が起きないよう再発防止へ全力で取り組む」としている。

 同教諭は2010年、前任校でも野球部員に1週間のけがを負わせる体罰を加え、減給10分の1、1カ月の懲戒処分を受けている。

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